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『STOP.TURN&GO WITH FUN!』

 ゴールデンウイークが明け、葉桜に人々がよそよそしくなったころ、走りに出た。新緑の明るいグリーンが目に優しい。今シーズン初めての「走る為だけ」のショートツーリング、ハンドルが向くままに愛機を走らせる。タイヤの温度が上がってきたのを確認し、田舎の一本道でアクセルを開けていく。愛機は相変わらず調子が良さそうなので、ちょっと自分を確認する為に全開とフルブレーキングを意識して走らせてみる…『うーん、やっぱり下手くそだなァ』。正直、北単のライターとして、ライダーとしてまだまだです。
 今回は、ちょっとライディングについて書きますが、もしかしたら歴史ある(?)「北単」では初めて書くかも。と言うのは、ライディングは十人十色、十台十色でいいと思っているし、そのテクニックは言って解るものでもないだろうし、経験の中で知っていく事だから、書くべきことではないと思ったからです。だからここで書くことは個人的な感想・経験であり「フ〜ン」と思ってくれればそれで良いです。ちなみに我が愛機は前後18インチのラジアルタイヤ、車重250kg、ホイールベース1565ミリの長くて重いツーリングバイクの部類に入る古いオートバイをモディファイしたリッターバイクです。
 コーナリングはブレーキングが全てで、その前後のわずかな時間の間にライディングテクニックは集約されていると言っていいと思う。マシンホールド、前後ブレーキ配分、シフトダウンとエンブレ、リリースとバンキング、スロットルワークと荷重、ここまでにほぼライディングのテクニックが全て入っている。アクセルを開ける、オートバイを寝かせるは、ブレーキングの技術を超えてはいけないと思う。
 先ず、ブレーキング前の全開。スロットルストッパーに当たって、それ以上アクセルが開かない事を意識する。ハイパワーなオートバイは意外と全開になってない。スロットル開度がノーマルだと大きいし、パワーがあるから必要を感じないからだが、自分のオートバイなのだから全開を知っておくべきだと思う。安全な場所と回転数(低い回転数からだとフロントが浮くかもしれないから高めからでいい)で、何もトップギアじゃなくていい。恐ろしい程のパワーを自分のオートバイは持っていることを認識しておいたら、愛機とのつき合い方も変わるかも。ちなみに自分の愛機は楽しむレベルの走りでもストッパーには当たります。悲しいような嬉しいような…?
 んでブレーキング。自分のオートバイは重いので前後輪をフルブレーキングでは使います。リアキャリパーがリジットマウント(スイングアームに付いている)なので、フローティングマウント(トルクロッドを介してフレームに付いている)と違って、リアブレーキをかけるとリアサスが縮み、前ブレーキだけのブレーキングみたいにつんのめらない。前後タイヤを路面に押しつけるイメージ。フルブレーキングとは前タイヤがロックする寸前、リアタイヤは浮いたり、ガタガタいったり、キーとか音がしないギリギリの状態までもっていく。これも安全な場所とスピードでいいから経験してみるといいと思う。マシンホールド(公道車なら特に腰下)さえしっかりしていれば、前タイヤがロックしてもオートバイは倒れません。できたら停まらずに、減速したスピードからアクセルを開けてそのスピードを維持することもやってみるといい。ブレーキングの次はコーナリングだからね。フルブレーキングをやってみるのも、自分のオートバイの本当の性能を知っておくのが大事だから。これもつき合い方が変わるかもね。
 次にフルブレーキング中のシフトダウン。コーナリングの場合、フルブレーキングの時はシフトダウンをするのだけど、クラッチを「ジワリ」とつなぐのが大事。フォンフォンと中吹かしを入れて回転を合わせてたら、新しくつけたラジアルポンプのマスターだとハードブレーキングしている指の動きがスロットル操作に影響を受けやすい。むしろ右手はブレーキに、左手はシフトダウンのクラッチワークに集中させた方がいいかも。ま、最近のオートバイはバックトルクリミッターが付いてるから気にしなくてもいいのかもね。直後にオートバイを寝かせるから、ここでタイヤやサスをバタつかせないようにしたい。
 ブレーキングを終わらせて、フロントサスが一瞬伸びようとする時に「すっ」とオートバイを寝かせ「んぐっ」とアクセルと荷重でリアタイヤを路面におっつける。ハンドルを逆に振ったりフロントタイヤに舵角をつけておっつけるのは自分のオートバイには向かない。実はここでコーナリングは終わりと言ってもいい。短い時間で向きを変え、その後のオートバイが寝た状態は安定していて、それ以上は何をやってもそんなに大きく向きは変わらないと思う。サスセッティングや車体の良し悪しが出るのもこの一瞬だと思う。オーバースピードを感じたら、リアブレーキを引きずって、その分アクセルを開けると、安定したままちょっとだけ内側に入れられます。と言うか、そんな余裕の中でのコーナリングが公道の基本と思って下さい。オーバースピード=オーバーランでは命がいくつあっても足りないからね。
 本当のところは解っていなくとも、自分の限界を10とするなら公道では7〜8割で走る。でオーバースピードとか、アクシデントを残りの2〜3割で修正する。慣れたり解ったりしても、限界を上げるのではなく、あくまでも2割残した8を上げる。そのうち最初の9まで8が上がっている、と考えるのが楽しいと思います。もちろんそれもスポーツランのことであって、5以下で走ってても楽しさは同じですけど。
 ウデはヘタレだったけど、それでも楽しかったし、気持ち良かった。新しいブレーキとタイヤもどんなモノだか解ったし、これからもキレイなライディングと飽きない楽しさを目指して走ります。
 んぢゃ、道の上で!


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