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■ KOUMEIの西国地方ツーリング ■ |
【プロローグ】
思い起こせば十年前。初めてバイクで本州に渡った東北ひとり旅。苫小牧〜八戸をフェーで渡り十和田湖・八郎潟・ 男鹿半島・蔵王・平等院鳳凰堂・ 松島と回った懐かしい日々…。そして、今年、念願叶っての再出馬。目指すは歴史麗し西国地方。テーマは日本三景完全制覇。サスケの完全制覇より難易度は低けど、達成感は120%でした。 |
【札幌-小樽-フェリー】ちょいトラブルも視界良し! |
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10月6日(金)夜9時30分に自宅を出発。高速に乗り一路小樽へ…。フェリー乗り場について荷物を点検してみると、旅の為に購入したオルトリーブのスーツケース用ベースキャリアのツメが折れているじゃありませんか…。あらら、やっぱ自転車用。チョットしたトラブルですが、まぁこれは想定内。上からツーリングネットを掛けて固定する事に。気持ちも新たに、さぁ旅の始まりです。この時期はバイクも少なく、自分を含めてバイクは10台。札幌ナンバーは一台のみ。後はツーリング帰りのライダーばかりでした。乗船したフェリーは、とても大きく立派!
北海道の暴風雨をよそに、船はほとんど揺れません。小樽―舞鶴間の所要時間は27時間也。時間はたっぷりあるので、読んでない本を持参し、ここぞと読みまくりました。
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【舞鶴-天橋立】あの天橋立の風景が眼下に… |
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道の途中に不思議な看板に遭遇。「日本一の景色成相寺パノラマ展望台」とある。寺と展望台の組合せは不思議と思いつつ、もしかして?
とひらめき間道に。最初は緩やかだった勾配がきつく、かなりのハードワーク。道は果てしなく上り坂。そのうち砂利道となりしばらく走ること約10分。やっと展望台に到着。しかし、ここから見る天橋立はこれぞ自分のイメージにピッタシカンコン。うん「日本一成相山パノラマ展望台」の看板コピーにウソ偽りはあらず。「絶景」の一言でした。
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【京丹後-鳥取-津山-新見】絶景の日本海 |
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次なる目的地は京丹後経由で鳥取砂丘。この日本海に面する道路は、浜風が気持ち良く波が白波と連なる海岸線。素晴らしい景色を横目に見ながらご機嫌クルージング。そして到着したのが鳥取砂丘です。ここも連休とあって観光客でいっぱい。しかし、その眺めは一言でいって退屈(当たり前か…)。3分で飽きてしまいました。何かあるかなと、期待する方がイケませんね。それから日本海に別れを告げ内陸部に。そのうちに日が暮れて、今日の旅は新見で終わりました。
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【宮島-岩国-広島】不思議の島“宮島”と感慨深き原爆ドーム
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JRフェリーに乗って宮島へ渡ると、そこは一種独特な雰囲気。先入観からか、これが「太古、この島に神がやどり、人々は神を崇めいくつしむ場所」というフレーズを抱かせてくれます。特に朱に彩られた大鳥居は、やはり強烈なインパクト。また、秀吉が造ったといわれる千畳閣も見事の一言。こんなデッカイ大広間(実際には千畳は引けないようだが…)は初めて見ました。それから岩国市で友人と再会後、広島市内に入り、夕焼け迫る広島原爆ドームを見学。この時代に、この建物の持つ意味を十分理解すると共に、家族が増えてから平和への希求を、より鮮明に感じる事もあってか、決してこの犠牲を忘れてはいけないと思ったのでした。 |
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【呉-佐田岬-松山】予定変更 トラブル発生! |
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次なる目的地は昨年オープンした「大和ミュージアム」。しかし、なんと休館日。途方に暮れ建物の周りを歩いていると、隣の建物はフェリー乗り場。何の気なしに入ってみると、次の目的地松山へ行くではありませんか?
しまなみ海道には少々後ろ髪を引かれましたが、思い切って予定を変更しました。
四国の第一印象は「南国」って感じ。 道路には熱帯特有の木が植えられ、風は生ぬるく絶好のバイク日和。走るピッチも上がります。
それからメロディラインという日本一細長い半島を満喫している時です。徐々にですがギアの入りが悪くなってきたのです。そしてとうとうヤバいと感じスローダウン。調べてみると、「ゲェ!
」クラッチフルードカップが空じゃありませんか?
とりあえず、応急処置として、フロントブレーキのフルードカップからクラッチフルードカップに移し変え走行しましたが、やはりエアを噛んでいる為、時々動きが重くなります。佐田岬まで後5キロというところで、泣く泣く松山まで戻る決断をしました。もちろん、後10キロくらいはこの状態でも走行できたかもしれません。しかし、旅はここで終わりではなく、まだ半分以上残っています。またの機会に…と自分に言い聞かせながら(ホントあるのだろうか?
)慎重にバイクを走らせ松山に戻りました。 |
【三崎半島-瀬戸大橋】またルート変更で◎ゲット! |
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次なるターゲットは、香川県観音寺市近くにある三崎半島廻りでしたが、あまりにも道がリスキーで期待外れ。しかし、その先には浦島太郎伝説で有名な紫雲土山や神風特攻隊の出撃基地であった詫間基地があり観光面では満足でした。
そしていよいよ瀬戸大橋。記念講演で間近に見たら、その巨大な橋梁や圧倒的なスケールに「ガツン」とやられちゃいました。もう、さすがの一言。ついでにサービスエリアで四国に別れを告げるべく、またまた讃岐うどんを頂きました。とても美味しかったです。
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【岡山-金甲山】今は昔、桃太郎よりも浦島伝説的な金甲山の荒廃。 |
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豪快な瀬戸大橋を渡り本州に再上陸。さて、今晩はどこに宿を取ろうか?
と考えた末に、昔走り屋のスポットとして有名だった金甲山が気になり、その辺で宿を探してみると一軒だけありました、その名も岡山らしい「国民宿舎
桃太郎荘」。早速電話して予約をすると宿泊OK! 宿探しが終わると気が楽になり、いざ金甲山へ。かなり傷みの激しい荒れた路面に注意しながら慎重にアタック。そして頂上まで登ると、そこには荒廃したレストラン跡。なんとも人気のない寂しい展望台でした。
昔は走りのスポットとして有名と聞いていましたが、今は観光地としても走りのスポットとしても×。唯一の救いはその風景は素晴らしかった事。こんな良い眺めなのにホントもったいない! |
【姫路-芦有-有馬温泉】走りも観光もパーフェクト! |
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意外と早く姫路に到着。目の前には日本一美しいといわれる白鷺城。着替えている際にナンバーを見てか「札幌から来たの?
」とたくさんの人に声をかけて頂きました。これだけ同じ場所で多くの人に話しかけられるのは、人に優しい土地柄なのかなと感じます。
その中で今はもう退職して毎日姫路城を散歩しているおじさんから姫路市の近況や土地にまつわる話し、姫路城の逸話を詳しくレクチャー。そして最後に「ぜひ、有馬温泉によって行きなさい。素晴らしい温泉だよ」と教えてくれました。
そしていよいよ有名な姫路城へ。ゆっくり食い入る様に天守閣まで見学し「さすが、世界遺産! 」と思わずつぶやきたくなる名所でした。
それから、おじさんの助言通り有馬温泉に。そこで激安1万円ちょっとで泊まれる宿を探し(しかも2食付)宿を確保。そしていよいよ芦有有料道路。この道は有馬温泉と西宮市を結ぶ道路で、この辺りでは有名な走りのスポット。確かに走り出すと、路面も良く最高。適度なRに連続した複合コーナー。思わず本気モードに入りそうな自分を自制しつつ、気持ち良くフィニッシュ。
それから「有馬温泉名物 太閤秀吉が好んだ金泉」に入ると思わずまったり。心地よい風呂のお陰で、ぐっすりと熟睡。旅の疲れも十分癒されたのでした。
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【六甲山-西宮-大阪】旅の終わりは、親切なおばちゃん |
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いよいよ旅も終わりです。早くも自分の気持ちの中では、夢のように過ぎた1週間が回想されます。「まだ、終わりじゃない!
」と思いつつ、なんか感傷的になっちゃいます。しかし、前進あるのみ。昨日行けなかった六甲山スカイラインをぶっ飛ばし、迂回しながら西宮に到着。タイガースファンではないけど、やはり一度は見たい甲子園球場。「ありゃ!」2号線沿いに威風堂々とあるじゃありませんか。それからもひたすら2号線を東進。その行く果てには、久々に来る大阪の雑踏がありました。とにかく、市街に入ると渋滞がひどくて前に進みません。そのうち嫌気が差し脇道の日陰で涼んでいると、向かいのラーメン屋さんが、ランチタイムのボードを出してきました。そこには…「特製野菜ラーメン+焼肉ランチ」。このボードにしばし釘付け。「うまそ〜」と吸い寄せられるようにバイクを降りて、ちょっと早いランチタイム。もちろん、自分以外にお客さんは無く、感じのよさそうな女将は「バイクで何処から来たの?
」「息子もバイクに乗る」だの「ここはバイク好きな人が集まる」やらハイテンション。こっちも楽しくなってくだらない世間話で大盛り上がり。おばさんと喋って楽しいのも、やはり旅のお陰と言えましょう。そしてランチを食べ終わった後に、冷たいジャスミン茶までご馳走してくれました。そのうち、ぞくぞくとお客さんが入ってきたので、勘定を済ましお礼を言ってお店を後に…。ひとり旅には、話したいときってありますよね。「まさに、ハマッた」という感じでした。 |
【エピローグ】
総走行距離1,788km。実にフェリー泊を合せれば8泊9日(その後、復興後の神戸により、翌日中部国際空港より帰札)なんて、ちょっとゴージャスみたいに思えるでしょう。今回旅に出るに当たりフェリー往復以外のプランを模索。あえて行きはフェリー。帰りはバイク便+飛行機を選択しました。旅費は全部で7万2,900円(飛行機の超早割りを利用、バイク運送便もデポ止めを活用して、フェリー往復と比べ1.5倍の出費)。これが高いか否かは皆さんの判断にお任せします。しかし、何よりもフェリーの寄港地に左右されることなくプランニング出来ることが大きいと思います。バイクのひとり旅は、ワクワク・ドキドキ心ときめきます。それはむかし自転車や50ccのバイクで遠出をした時のような、不安と期待が混じり合った何とも表現しがたいアノ気持ちです。こんな気持ちになったのは本当に久し振りでした。おわり!
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